決勝大会の様子
2023年3月5日、京都調理師専門学校太秦キャンパスにおいて「日本料理大賞2022-2023決勝大会」を開催いたしました。
日本料理アカデミー主催で、2年に一度開催しておりましたがコロナ禍で1年延期、また『日本料理コンペティション』は、今回より「日本料理大賞」に改称し、オンラインにて1次から3次審査を行ってまいりました。
今回のテーマは「郷土料理を新しくする」
1次審査ではテーマに沿った、「前菜、煮物、蒸し物のうち1品の写真」と「コンセプト100字以内」の書類を提出していただきました。今回は105作品のご応募をいただき、厳正なる審査の結果、51名が1次審査を通過されました。 2次審査は1次審査で提出した料理の「レシピ」と「日本料理に対する考え方(思い)の作文」を提出していただき、厳正なる審査の結果、 25名が二次審査を通過されました。 3次審査はご応募いただいた料理を作成する「動画」を提出していただき、10名が3次審査を通過され、決勝大会進出となりました。
また、農林水産省主催の第10回和食ワールドチャレンジ(WWC)決勝大会上位者へ日本料理大賞への特別参加権を付与することが決定し、WWC決勝大会に出場した選手のうち、上位2名が日本料理大賞2022-2023の決勝大会に出場することとなり、「和」の達人12名が決勝大会に挑みました。
大会はブラックボックス形式(当日提示された食材を使用した調理)、料理人が数種類の食材を見て即座に献立を考え、調理作業に取り掛かるには、習熟した料理知識やそれに伴う調理経験が必要であり、如何に料理の基本を習得しているかが重要となります。
決勝の課題である「松花堂縁高弁当」を4時間以内(献立作成時間を含む)に作成し、4名分を完成させるという過酷な競技ですが、その内容は非常にレベルの高いものとなりました。
作業審査員の厳しい眼差しの中、慣れない場所での作業は、特別な緊張感を生み出しますが、各選手は、精一杯の力を発揮すべく一つ一つ丁寧に作業を進めていました。それぞれの作品には、各選手の熱意が伝わり、懸命に取り組むその姿には、感動と共に日本料理界の明るい未来を感じることができました。
日本料理大賞入賞者は、下記の皆さまです。
おめでとうございます!!
鈴木 照美 氏(辻調理師専門学校)
「早花咲月の縁高弁当~遠州の花風と共に~」
田安 透 氏(蟹鮨加藤 INORI)
「郷土の恵みと土産土法」
藤井 拓也 氏(京都調理師専門学校)
「早春の松華堂~郷土の恵風~」
西川 秀人 氏(ザ・リッツ・カールトン大阪)
「春の筐~弥生の馳走~」
小山 誠 氏(割烹 北辰館)
「春の訪れ~爛漫~松花堂弁当」
ヤコブ・ホラーク 氏(国籍:チェコ共和国)
勤務先:Yamato Japanese restaurant
大会のようす
受付~開会式
くじ引いて作業順を決定。2名ずつ10分ごとに競技を開始していきます。また、選手および作品は全てくじ番号で呼ばれ、匿名で審査します。
受付
受付
受付
開会式
開会式
開会式
献立作成
競技開始後、ブラックボックスを開き、食材をひとつひとつ確認しながら、献立を作成していきます。今回のブラックボックスには、鯛や車海老、タラの芽など約40種類の食材が入っていました。
また、
今回使用したお米は本大会協賛企業、山形「つや姫」「雪若丸」ブランド化戦略推進本部様より、「つや姫」をご提供いただきました。
献立作成
献立作成
献立作成
つや姫
調理作業
6名の作業審査員により、調理技術の他、プロの日本料理人としての衛生管理面なども厳しく審査され、特別な緊張感のなか、4時間という限られた時間内に松花堂縁高弁当4名分を完成させます。
鈴木 照美 氏
小山 誠 氏
藤井 拓也 氏
石髙 晃二 氏
椿 大介 氏
YEO In Hyeok 氏
浜田 剛 氏
大村 大樹 氏
北川 理映子 氏
Jakub HORÁK 氏
田安 透 氏
西川 秀人 氏
作業審査
試食審査
外観審査
審査会
表彰式
審査会終了後18時30分より、ホテルオークラ京都にて、本事業にご協力いただきました皆さまにご臨席いただき、入賞者の発表を行いました。
日本料理アカデミー挨拶
副理事長 栗栖正博
ご来賓挨拶
衆議院議員 前原誠司様
ご来賓挨拶
京都府副知事 山下晃正様
ご来賓挨拶
京都市長 門川大作様
表彰(UMAMI賞)プレゼンター
NPO法人うま味インフォメーションセンター
エグゼクティブフェロー
二宮くみ子様
表彰(優勝)プレゼンター(メダル)
第7回優勝者 黒柳武志様
表彰(第2位)プレゼンター(メダル)
キッコーマン株式会社
コーポレートコミニケーション部
社会活動グループ長 眞鍋尚治様
表彰(第2位)プレゼンター
ひら井グループ
総料理長 平井良樹様
表彰(第3位)プレゼンター
農林水産省 近畿農政局
局長 出倉功一様
表彰(第3位)プレゼンター
味の素株式会社 理事
グローバルコミュニケーション部
サイエンスグループ長 荻原葉子様
表彰(フェリシモ賞)プレゼンター
株式会社フェリシモ
代表取締役社長 矢崎和彦様
表彰(技能賞)プレゼンター
柳原料理教室
主宰・近茶流宗家 柳原尚之様
表彰(敢闘賞)プレゼンター
宝酒造株式会社
商品第三部第一課
次長 内藤文洋様
謝辞・講評・総評・乾杯
優勝者謝辞
鈴木照美氏
総評
日本料理アカデミー
日本料理コンペティション委員長 栗栖基
乾杯
日本料理アカデミー
理事 田中誠二
乾杯のお酒
キッコーマン様ご提供
マンズワイン「甲州 酵母の泡」
乾杯のお酒
宝酒造様ご提供
発泡性清酒 松竹梅白壁蔵「澪」
集合写真
取材
当日は、NHK国際放送様、KBS京都様、京都新聞様、料理王国様より、取材にお越しいただきました。