平成26年2月23日、頂点を決める「第4回日本料理コンペティション決勝大会」が開催されました。
まだ底冷えのする朝7時過ぎ、全国地区予選、海外枠から予選を勝ち抜いた14人の「和」の達人たちが、少し緊張した面持ちで会場となる京都調理師専門学校に集結しました。
日本料理アカデミー村田理事長の開会あいさつに続き、大会諸注意、実習教室の使用説明を受けた後、各選手はくじによる順番に従い、ブラックボックスを開き、献立作成、調理にとりかかりました。
本決勝は、大会当日、調理作業室で初めて食材を見て、その場で30分以内に献立を作成、3時間30分という限られた時間内に縁高弁当4名分を完成させるという過酷な競技。
各地区予選を突破した精鋭たちによる決勝大会だけあり、その内容は非常にレベルの高いものとなりました。
作業審査員や多くの報道関係者に見つめられ、尋常ではない緊張感のなか、各選手は、精一杯普段通りの力を発揮すべく一つ一つ丁寧に作業をすすめていました。
それぞれの作品には、各選手の情熱の伝わる物語がそこにあり、懸命に取り組むその姿には、日本料理界の明るい未来を感じることができました。
書類審査のレシピ募集から約1年という長期にわたり、ご支援いただきました皆さま、本当にありがとうございました。
今後も、日本料理を志す若者たちの目標となる大会としてより成長していけますよう、そして日本料理の真の良さと魅力をお伝えしていけますよう、尽力してまいります。
どうか「第5回日本料理コンペティション」におきましても、ご支援ご協力賜わりますよう宜しくお願い申し上げます。
優勝 野元 真善 氏(長岡グランドホテル)
「春の訪れ 初花月の松花堂弁当」
2位 畑地 久満 氏(合資会社 開花亭)
「春の息吹 松花堂弁当 ~土脈潤起~」
3位 倉田 政起 氏(蕎麦割烹 武蔵小山 くらた)
「梅咲き鶯泣く頃 季節の松花堂」
技能賞 河島 亮 氏(宮川町 水簾)
「新春の松花堂弁当」
敢闘賞 崔 圭徳 氏(韓国地区代表)
「おぼろげな春の日の記憶 利休の思い出を込めて」
受付~開会式
作業順をくじにて抽選。審査員に誰の作品であるか分からないよう、出場者および作品は全てくじ番号で呼ばれます。
献立作成
魚介類、野菜をあわせて36品目のなかから、食材を一つ一つ手に取りながら、献立を書きすすめていく選手達。
調理作業
作業審査員6名により、まな板やタオルは清潔に使っているか、鍋類は適切に使っているか、立ち位置に問題はないかなど、衛生面や基本技術の採点が行われるなか、3時間30分という限られた時間内に縁高弁当4名分を完成させます。
作業審査風景
外観試食審査
完成した縁高弁当4名分が外観試食審査会場に運ばれ、1名分は外観審査用、3名分は試食審査用に審査員7名に均等に取り分け、審査しました。
受賞式
審査会終了後18時30分より、京都ホテルオークラにて行われた受賞式には、本事業をご後援、ご協賛、ご協力をいただいた各団体、各社の皆様にご臨席賜り、報道関係者を含めると70名を超える方々のご参集のもと、入賞者の発表を行いました。
謝辞・講評・総評・乾杯
当日は、朝日放送「キャスト」(2月24日放送)、毎日放送「VOICE」(2月26日放送)、フジテレビ「スーパーニュース」(3月13日放送)、KBS京都「kyo:BiZ」(3月放送)、NHKインターナショナル「NHK World」(3月7日放送・日本以外全世界で放送)、京都新聞(2月24日朝刊)、産経新聞(2月24日朝刊)、朝日新聞・京都版(2月24日朝刊)より取材にお越しいただきました。