2020年3月8日、京都調理師専門学校太秦キャンパスにおいて「第7回日本料理コンペティション決勝大会」を開催いたしました。
国内外の予選大会を通過した12名の「和食」の達人たちが、小雨が降る中、マスクを着用し、決勝会場に集結しました。新型コロナウィルスの影響により、韓国と香港の選手2名が不参加となりました。
日本料理アカデミー村田理事長の挨拶で始まった開会式後、くじによる順番に従い、各選手の熱い戦いが始まりました。ブラックボックス形式(当日提示された食材を使用した調理)の競技に挑みました。決勝の課題である「松花堂縁高弁当」を4時間以内(献立作成時間を含む)に作成し、4名分を完成させるという過酷な競技ですが、各予選を勝ち抜いた精鋭たちによる決勝だけあり、その内容は非常にレベルの高いものとなりました。始まるまで食材が分からない分、豊富な食材の知識や経験が求められます。
作業審査員の厳しい眼差しの中、慣れない場所での作業は、特別な緊張感を生み出しますが、各選手は、精一杯の力を発揮すべく一つ一つ丁寧に作業を進めていました。それぞれの作品には、各選手の熱意が伝わり、懸命に取り組むその姿には、感動と共に日本料理界の明るい未来を感じることができました。
第7回日本料理コンペティション入賞者は、下記の皆さまです。
おめでとうございます!!
末筆になりましたが、準備段階から長期に亘り、ご協力くださいました皆様、誠にありがとうございました。今後も、このコンぺティションを通して、国内外で努力を重ねる日本料理人たちを多くの方に知っていただける機会となりますよう、また日本料理の真の魅力をお伝えしていけますよう、尽力してまいります。
引き続きご支援、ご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
優勝 黒柳 武志 氏(割烹むぎとろ)
「華やぐ日本の恵み ~春爛漫・松花堂弁当~」
2位 河野 勝洋 氏(東海調理製菓専門学校)
「春告草 ~華の松花堂弁当~」
3位 本間 勇司 氏(加森観光(株) さっぽろ 川甚本店)
「梅から桜へ ~ 華やぎ」
技能賞 Jon Klip 氏(嵐山熊彦)
「春の松花堂」
技能賞 奥寺 綾 氏(北日本ハイテクニカルクッキングカレッジ)
「弥生の松花堂
~旅立ちの季節に華やぎを~」
敢闘賞 井立 慎一 氏(大和青藍高等学校)
「令和の由来 梅花の宴」
受付~開会式
作業順をくじにて抽選。2名ずつ10分ごとに競技を開始していきます。また、選手および作品は全てくじ番号で呼ばれ、匿名で審査します。
献立作成
競技開始後、ブラックボックスを開き、食材をひとつひとつ確認しながら、献立をたてていきます。今回のブラックボックスには、鯛や穴子、和牛、海老芋、菜の花など40種類の食材が入っていました。
調理作業
6名の作業審査員により、調理技術はもちろん、プロの日本料理人としての衛生管理面なども厳しく審査され、特別な緊張感のなか、4時間という限られた時間内に松花堂縁高弁当4名分を完成させます。
作業審査
試食審査
外観審査
審査会
表彰式
審査会終了後17時00分より、京都調理師専門学校にて表彰式を行いました。
総評・閉会の挨拶
当日は、京都新聞様、日本食糧新聞社様より、取材にお越しいただきましたが、今回は廊下からのガラス越しの撮影にさせていただきました。